AR楽器「KAGURA」を使った教育活動をサポートするKAGURA Teacherプログラム。たくさんの先生方がKAGURAを使った教育活動のアイデアを開発チームに寄せてくださり、その実現に向けて一緒に取り組んでいます。

そんなKAGURA Teacherプログラムを活用したイベントが神奈川県立高津養護学校で開催されました。その模様を東京都内を中心とした"ICT" "Creative" "Education"をキーワードに、 都内の小学校から高校の先生方を中心に結成されたProfessional Learning Community 「SOZO.Ed」(ソウゾウエド)の金子先生よりレポートとしてお寄せいただきましたのでご紹介します。


動物を5匹探してゴールを目指せ!

毎年開催される学校イベントを盛り上げようとKAGURAを使ったウォークラリー「動物を5匹探してゴールを目指せ!」を開催しました。

KAGURAで動物の鳴き声を設定したパソコンを校内5か所に設置。カメラが動きを検知すると反応し音が鳴るというしくみを利用して、参加者がパソコンの前で手を振ると動物が鳴いてくれるというもの。あえてパソコンの画面上にはKAGURAを表示させなかったので、参加者はなぜ音が鳴るのかとても不思議な様子。5匹探してゴールに行くと、KAGURAのステッカーがもらえるというので、参加した子どもたちはパソコンの前で一生懸命手を振っていました。

ゴール横にはKAGURAの体験ブースがあり、体験したい子どもたちの列ができていました。

カメラに映った自分の姿に興奮し、さらに自分が動くと音が鳴るという初めての経験に、参加した子どもたちみんなが笑顔になっていました。

「体の動きと音がリンクする」という“しくみ”はとても可能性を秘めている

今回は行事での活用でしたが、普段の授業でもKAGURAの活用の場はあるように思います。

例えば、体育。特別支援学校には体を動かすことが嫌い、障害特性上動き辛さがあるなど、運動することに苦手意識をもっている子どもたちが一定数在籍しています。

「あとちょっと!あとちょっと腕を伸ばせば『チャリーン』って音が鳴るよ!」

運動が苦手な子どもたちもKAGURAでラジオ体操をすれば、体を動かすことが好きになるかもしれません。

「体の動きと音がリンクする」という“しくみ”はとても可能性を秘めていると感じました。

最後に、今回の企画にご賛同、ご協力下さった株式会社しくみデザインの中村さまをはじめ、迅速かつ丁寧にご対応下さったスタッフの皆さまに感謝申し上げます。

SOZO.Ed 金子太郎


開発チームより

KAGURAは「体の動きを音に変換する」楽器であり、その特徴をうまく活用していただいた事例だと感じました。またあえてKAGURAの演奏画面を表示しないというアイデアは私たちが思いつかないもので、大変驚きました。こうすることによって音だけを空間に配置できる「音のAR」を実現できますね。空間に配置された音を体の動きで探すというのはぜひ開発チームでも体験してみようと考えています。

金子先生はじめ、実現に向けて取り組んでくださった先生方など関係者のみなさまに感謝申し上げます。

KAGURA Teacherプログラムとは?

KAGURAが目指すのはすべての人に演奏体験を提供すること。これを実現する取り組みをスタートすることにしたのが「KAGURAアンバサダー」「KAGURA Teacher」プログラムです。

KAGURA TeacherプログラムではKAGURAの可能性を広げる教育アイデアなどのプロジェクトを募集しています。みなさまからお寄せいただいたプロジェクト案に合わせて、KAGURAチームよりその実現に向けたサポートを提案します。

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